これは、セールスライティングの案件で僕がやってしまったことです。
メルマガの登録者に対して、コンテンツホルダーさんが開催するセミナーの申込みへ誘導するページだったのですが、コンテンツホルダーさんの考えとは違う自分の考えを書いてしまい、コンテンツホルダーさんから修正を依頼されました。
自分の考えに近い内容だったので、つい自分の考えに引っ張られてしまいました。
意外と多くの人がやってしまいがちなことだと思いますので、改めてここで喚起をしておきたいと思います。
細かなニュアンスの違いに気をつけよう
いわゆるスピリチュアルな内容のレターでした。
禅の思想が近いのでしょうか。
簡単にいうと、
「物ごとには常に両面ある。
ネガティブなことの裏側にはポジティブなこともあるので、常に両面を認知すると感情が穏やかになる。」
このような内容でした。
この表現を僕は文中で「物ごとには表も裏もない」という書き方をしてしまったのです。
違いに気が付きましたでしょうか?
「両面ある」というのと「表も裏もない」というなんとなく近いとは思うのですが、異なった表現です。
ここに、コンテンツホルダーさんから指摘が入りました。
あくまでも他者になりきる
「どちらでもいいのでは」と思ってしまうくらいの違いです。
というより、僕は自分の考えの方が、禅の思考に近いと思うので、こちらのほうがいいのではないかと思いました。
しかし、僕たちはあくまでもコンテンツホルダーさんに代わって執筆しているに過ぎません。
ですから、正しいとか相手にもっと響くからとかといって、勝手に自分の意見を入れてはいけないのです。
どこまでいっても、その人になったつもりで書かなければならないのです。
ある意味修行のようなもの
つまり、自分を捨てるということです。
書いていると、つい勢いで自分の意見を入れてしまったり、正誤の判断をしてコンテンツホルダーさんの考えとは別のことを書いたりしがちです。
しかし、そこは今ここにいるのは僕ではないと思い、心を無にして執筆に当たらなければなりません。
それは、修行のようなものかもしれません。
ただ、ライターにとってはいちばん大事なことなのではないでしょうか。
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