今日は、クライアント様お二人とミーティングをしたのですが、そのどちらからも細かな修正を指示されました。
1つはニュアンスの違いという感じでしょうか。
もう1つは、イメージの違いです。
どちらも言葉的に間違っているというのではなく、言い方を変えてほしいというものでした。
今回は、このちょっとした言葉選びの難しさについて書いてみます。
ただし、2件とも書くと長くなってしまいますので、今日は1件目のみといたします。
発する人ありき
1件目は、ある出張マッサージ店のWebページのライティングでの話です。
いわゆるLP(ランディングページ)といわれる、そのページを開いた人に商品やサービスを買ってもらうためのページです。
まずは「自分に話しかけられている」と読み手の人に思ってもらうために、ターゲットコールをします。
「〇〇で困っているあなたへ」のような感じです。
そこから、未来の自分を想像させます。
「~~するだけで、△△になれる」みたいな言葉ですね。
これらをヘッドコピー等と言ったりしますが、ここからさらにボディーコピーと呼ばれる部分に続きます。
「こんな悩みはありませんか?」とか「でもこれで大丈夫」とか「今回はこれをおまけに付けます」などなど。
こうして、読者にどんどん興味を持ってもらって最終的に購入ボタンを押してもらうとか、メールアドレスを登録してもらうとかがゴールとなります。
このLPというのは、おおよそ型が決まっていて、決められた流れに沿って書いていけばそれなりのものには仕上がります。
しかし、やはり細かな注意点もあるのです。
それが、今回クライアント様に指摘されたところなのですが、そのメッセージを出している人の人格をはっきりさせるということです。
今回の例でいうと、このLPの発信者はクライアント様、つまり出張マッサージ店の方です。
僕は、その方の代わりに書いているだけなので、僕という人間は文章に見えてはいけません。
それと同時に、クライアント様以外の人も見えてはいけないのです。
クライアント様がメッセージを発していることにするのであれば、途中でクライアント様以外の人も出さないようにしなければなりません。
しかし、今回はこれでミスってしまいました。
その人に徹する
このクライアント様とのお付き合いも結構長くなり、お店の立ち位置というかどういうブランディング、イメージ付けをしているかもわかっているのですが、今回はそれを無視してしまいました。
というのも、いままで執筆したもののほとんどはサイト内の各ページで、トップページから順にたどれば開けるページだったのですが、今回はLPであり、検索をかけてキーワードに当てはまると開くページ、つまりサイトの他のページとはつながっていないページなので、「まぁ、いいだろう。こっちのほうが、予約が入りそうでしょ」という、軽い気持ちで変えてしまったのです。
しかし、これがまずかったのです。
やはり、発信しているのは常に一人。
他と口調(文調)が違うと、読み手の方も違和感を覚えるでしょうし、クライアント様もブランドを傷つけられたような気になり面白くないはずです。
たとえ、そのページが単独で存在するとしても、あくまでも同じ人格として言葉を発しなくてはなりません。
その結果「うちが作っているイメージとは違う」とクライアント様に言われてしまいました。
今回のことを良い学びとして、今後に生かしてまいります。
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